[ODF]横山邦一氏の謎
 ここからは、「踊る大捜査線THE FINAL 新たなる希望」(ODF)のネタバレ、かつ、映画の内容に触れた感想を述べています。
 ネタバレや他人の書いた感想を読みたくない方は、ここから先には進まず、お戻りください。
 誠に申し訳ありませんが、お互いの心の平安のために、どうかよろしくお願いいたします。




 さて、お手数をおかけ致しました。話を続けましょう。

 なお、予告と違い、これが一番書きたかったことではないのですが、そちらはまだうまくまとまっていないので、先にこちらを書きます。

 横山邦一氏の役職は警察行政人事院(映画設定上の架空組織)の情報技術担当執行官。
 情報技術?IT屋さん?と思いきや、何やらきな臭いお仕事をしている感が漂っています。
 それもそのはず、「OD1」では警視庁公安部長、「容疑者室井」では警察庁警備局公安課長、というように「踊る」シリーズでは一貫して公安関係者として登場しています。今回の役職もおそらくはその延長上にあるのでしょう。

 横山執行官は、とても謎の人のように、私には感じました。
 「隠ぺいのプロ」として登場し、挙句の発言が「身代りはみつかりましたか?」ですから。この「身代りは?」発言のおかげで、室井さんと青島くんがとんでもない目に遭うわけです。
 で、おいしい(そうに見える)ものを自分だけ飲み食いしつつ、最後に、鳥飼の行動の本質を言い当て、まさかまさかの、ラスボスにとどめを刺して退場。
 行動が矛盾だらけに見えて、なんなの?と考えてしまいました。

 で、たくさんたくさん考えてみました。で、結論は、考えなくても判る次のことでした。

結論「横山執行官は、組織を守るという論理のもとに行動している」

 本人も確かにはっきりそう言ってます。自らの保身や栄達にしか興味がなさげな円卓会議のお歴々とはっきり違うのは、その1点です。室井さんもその例外の一人ですが、室井さんは、常日頃より「現場の捜査員が正しいことができること」を優先して考えている節があるので、それはまた別の話とします。

 横山執行官は、だからこそ、組織をいったん破壊して、再生しようとした鳥飼の行動の本質を円卓会議の中でただ一人正確に理解しました。鳥飼の意図は、組織を守るという横山執行官の行動論理と明らかに逆行するものだからです。
 今回、横山執行官が池神長官や安住次長に引導を渡したのは、「組織の維持という大義名分ですら、もはやその念頭になく、自らの保身しか考えていない」彼らを切ることが組織を守るために一番確実だ、と冷静に判断したからです。残念ながら、正義の味方に転身したからではないということになります。なるほどこれなら、矛盾は生じません。
 池神長官や安住次長は、本当に長いこと、室井さんや青島くんの前に「ラスボス」として立ちはだかってきました。その彼らすら「組織維持」という大義名分の前に、辞職を勧告されます。虚構の中の現実に怖さを感じました。
 映画は今回でファイナルですが、これからも、組織を守ることと、現場の捜査員が正しいことができることが矛盾しないことを祈るばかりです。

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